Interview
感覚とデータを駆使して、
製品の完成度を高める。
山家 雅人
MASATO YAMABE
入社動機について
身近な暮らしに貢献しながら、
いつかは海外をめざしたい。
入社を決めた理由を教えてください。
まず、製品が魅力的でした。人々の身近な暮らしに貢献できるうえに、省エネ大賞を受賞するなど環境性能が高い。私が手がけたいと思っていたモノづくりにぴったり当てはまりました。また、海外に生産拠点があり、駐在の可能性があることにも惹かれました。充実した研修の中には英語が学べるものもあり、ますます海外での活躍が近づきそうな期待もある。そのほか、アットホームで働きやすそうな雰囲気など、さまざまな良さを総合的に判断して、入社を決めました。
仕事について
シビアなお客様目線を貫く、
ルームエアコンの試験評価。
現在の仕事内容を教えてください。
量産前の家庭用ルームエアコンに対する評価試験を行っています。試験室でさまざまな条件を与え、実際に動かしてみて問題点をチェック。原因を突き止め、改善方法の提案とともにレポートします。試験にはさまざまな種類がありますが、私が担当しているのは「騒音」と、冷やしたり暖めたりといったエアコンの基本を見る「一般性能」です。
どんな時にやりがいを感じますか?
一発で試験を通過するエアコンは、実はめったにありません。物理的な問題点は動かして初めてわかることも多いうえ、高い品質を守るためにかなり厳しくチェックされるからです。例えば「騒音」。家庭用のエアコンは就寝中にも使われ、設置場所の多くは住宅街です。おまけに、どこから騒音と感じるかは人によって千差万別。それでも静かだと感じていただけるよう、自分の耳とデータをフル活用して評価を行い、問題があれば徹底的に追究し、解消します。行き詰まることも多いのですが、高品質な製品を、胸を張ってお客様にお届けするうれしさが大変さに勝りますね。
大切にしていることはなんですか?
お客様目線です。試験評価においても、ただ数値的な目標を満たすだけではなく、「お客様が使ったときにどう感じるか」を基準として意識するようにしています。製品には決められた発売スケジュールがあり、試験評価の期間にも限りがあります。その中でも品質第一を貫くうえで、お客様目線を欠くことはできません。そういえば新人の頃にも、上司からよく「お客様の立場になってみたらどう思う?」と尋ねられました。その経験がベースにあるのかもしれませんね。
成長について
タイムリミットの中で、
原因を解き明かす。
自分を成長させたエピソードを教えてください。
問題を解き明かして不良を防いだ経験は、どれも成長の糧になっています。例えば、室内機からのわずかな水漏れ。どこをどう伝って水が垂れているのか、原因部分の目星をつけては検証を行い、その繰り返しの果てに改善することができました。それがもしスケジュールに間に合わなければ、製品の発売計画にも影響を及ぼしていたかもしれない。そうならなかったことにホッとしながら、責任の大きさと、迅速な仕事の大切さを改めて噛みしめました。
成長を支える風土や文化について教えてください。
入社年度に関係なく発言の機会があり、どんな意見でも尊重してもらえる環境です。当事者意識をもって仕事に臨める分、成長も早まるのではないでしょうか。研修も充実しています。豊富に用意された講義の中から必要なものを選択することもできます。私は騒音についての研修を受けたのですが、実務に結びつく内容で、とても有意義でしたね。