Interview
予算と実績の差。
その原因を究明する。
趙 薇帆
WEIFAN ZHAO
入社動機について
多様性に満ちた企業文化の中で、
モノづくりを支えたい。
どんな軸で就職活動していましたか?
大切にした軸は3つあります。まず「社風や文化が自分にフィットすること」。日本のモノづくりに惹かれていたので「メーカーであること」。そして「成長の機会が多いこと」。当社は省エネや環境対応に非常に力を入れていて、その文化にとても共感できました。また、日本の高品質なモノづくりは世界的に有名で、特に日立というブランドは母国である中国でもよく目にしました。成長の機会についても、OJTや研修プログラムなど、豊富に用意されています。さまざまな点において3つの軸に合致していたことから、当社を志望しました。
入社にあたって、不安だったことはありますか?
外国人であることが壁にならないかと不安でした。言葉というよりも、考え方の衝突が起きてしまわないかと。しかし当社は、日米の2社による合弁企業。そもそも社員の国籍が多様で、職場では中国人や韓国人の先輩が当たり前に働いています。違いを尊重する風土が最初から根付いているうえ、感動するほど優しい人が多くて、温かく迎え入れてくれる。心配する必要はまったくありませんでしたね。ダイバーシティの観点で言えば、女性の働きやすさを追求している点にも安心できました。
仕事について
さまざまな部門と協力しながら
原価担当として予算と実績の差を追求。
仕事内容とその面白さを教えてください。
原価計算を担当しています。企業活動に必要な材料費、労務費、経費などの原価について、予算と実績の差異を洗い出し、その原因を各部署にヒアリングし、報告資料にまとめます。横のつながりを活かし、ワンチームとして目的を達成した時には、とても充実感があります。調達や製造などの部門と協力しながら業務を進めていく中で、他部門との情報共有や、資料を分かりやすく説明する能力は非常に大切だと感じました。まだまだ経験不足を感じる場面も多いのですが、先輩お手製のマニュアルやサポートのおかげで、心の余裕をもって学べています。
その仕事にとって、大切なことはなんですか?
いちばん重要なのは、「生産現場を知ること」ではないでしょうか。例えば、「どの部品がいくらするのか」という価格的な感覚。ほかにも、生産プロセスやコスト管理、在庫管理について、幅広い理解が原価分析には欠かせませんし、それをどこよりも学べる場所は生産現場です。学ぶべきことが多い一方、調達や生産といった会社の基本的な動きを把握できるのは、この仕事ならではの醍醐味ではないでしょうか。
成長について
目的志向で行動し、
過去にとらわれない手法を生み出す。
仕事を通じて、自分がどう成長したと感じていますか。
変化する原価管理手法に柔軟に対応し、常に目的志向で行動できるようになったと感じています。また、資料作成において、正確でわかりやすい情報提供を心がけており、先輩から引き継いだ資料を作成するだけでなく、管理手法の変化に適した報告資料を自ら作成するようになりました。会議でも、単なる数字のレポートにとどまらず、問題の原因と改善策を織り交ぜたストーリーを伝えられるようになってきました。こうした成長は、自分から積極的に発信するよう背中を押してくれた上司や先輩のおかげだと思っています。
これからどう成長していきたいですか?
より正確な原価計算をめざして簿記二級の取得に挑んでいるほか、会社の教育制度を利用して財務諸表などを学んでいます。経理のプロとして、他部署をサポートできるような存在になることがいまの目標です。将来的には、法律や会計基準の変化をキャッチアップしながら、データ分析能力を磨き、財務判断力や戦略的アドバイスの提供を通じて会社に貢献していけるようになりたいと考えています。