Interview
品質の「防波堤」として、
信頼を守る。
秋葉 琢麻
TAKUMA AKIBA
入社動機について
世界トップクラスの業界で、
熱力学の専攻を活かしたい。
どんな軸で就職活動していましたか?
機械系学部の出身であることと、小さい頃からモノづくりへの興味もあったことから、製造業を中心に就職活動をしました。とはいえ、やみくもに製造業の企業を選んだわけではなく、競争力や将来性などを考え合わせて業界を絞りました。日本が世界をリードできる業界として、まず候補にしたのが自動車業界。それから材料や繊維、そして空調。そう、日本の空調メーカーが世界でもトップクラスの技術力を持つことを、就職活動で初めて知ったのです。しかも、大学で専攻していた熱力学を、最大限に活かすこともできる。こうした魅力に気づいたときから、空調業界が第一志望になりました。
その中でも、日立ジョンソンコントロールズ空調を
選んだのはなぜですか?
前身である日立アプライアンス(現 日立グローバルライフソリューションズ)とジョンソンコントロールズには、それぞれ100年以上の歴史があります。その長い歴史の中で、挑戦を繰り返すことで成長しつづけてきました。そんな会社なら、世界中の新技術も集まってくるでしょうし、挑戦の機会も多いはず。私自身も、最高の成長が果たせるのではないかと思いました。ただひとつ不安だったのは、歴史の長さゆえに、堅苦しい社風なのではないかという点。実際に入社してみると、温厚で気さくな人が多く、一安心。また、販売先だけではなく仕事環境もグローバルで、海外の文化に触れる機会が多いのは、うれしい発見でした。
仕事について
品質の防波堤として、
分析レポートやコンサルティングを実施。
仕事内容とその面白さを教えてください。
国内で販売されている空調製品の品質保証に関する業務——具体的には、市場における施工現場へのコンサルティング、市場への施工状況の調査などを行っています。業務として特に多いのは、誤った使用方法や施工が原因の不良に対して、製品や施工現場を調査しその結果を報告書にまとめること。学生時代のレポート作成とは違い、誰が見ても分かるような内容にしないといけないため、その点にかなり難しさを感じています。また、その結果を研究開発側、設計開発側、製造側へフィードバックすることを通じて、製品の信頼を支える大切なポジションだという点に、責任感とやりがいを感じています。
どのようなところに難しさを感じますか。
社外の方々とのやりとりには気をつかっています。例えば、施工されたエアコンに不具合が発生したとき、探ってみると、施工方法に問題があったということが分かりました。時にはそれを面識のない施工会社の担当者に電話やメールで知らせ、施工方法の問題点を伝えなければなりません。とはいえ、決して先方を責めたいわけではなく、製品を売る側のチームの一員として力を合わせることが何よりも大切。そのことが伝わるよう、内容の正確さはもちろん、言い回しなどにも注意を払うようにしています。こうした気づかいもまた、私が「品質の防波堤」としての役割を果たすうえで、非常に重要だと考えています。
成長について
論文発表に教えられた、
自分らしさの大切さ。
自分を成長させたエピソードを教えてください。
研修の一環として執筆した「研修員論文発表」が印象に残っています。上司のサポートを受けながらテーマを決め、論文に仕上げ、さらに社内で大々的に発表も行うというもの。進めながら改めて気づかされたのは、私自身の受け身な姿勢。特に発表用の資料をまとめるとき、上司の指摘をそのまま受け入れてしまうことがよくありました。上司の声はもちろん貴重。しかしもっと大切なのは、自分らしさをしっかり出すこと。そのことを学び、実行できるようになったのは研修員論文発表のおかげだと思っています。外部に向けた発信の多い部署に所属する者として、今後に活かせる大きな収穫でした。
これからどう成長していきたいですか?
知識で頼られるようになりたいと思っています。これは私見ですが、知識の「深さ」を問われるのが設計開発なら、品質保証は「広さ」。入社3年目の私には、その広さがまだまだ不足していると思っています。ありがたいことに、私の周囲には豊富な知識を備えたベテランがたくさんいます。そのサポートを受けながら、仕事のひとつひとつが貴重な学びだと捉え、自分の成長に役立てていきたいですね。