Interview
一枚の金属を、
社会の必需品に変える。
森 周
MAKOTO MORI
入社動機について
多様な人と出会える規模と、
プライドを感じられる事業。
どんな軸で就職活動していましたか?
大学で流体について学びました。その知識を活かせる企業を探すうちに、空調業界である当社にたどりつきました。空調は、この時代の暮らしになくてはならないものです。健康的な生活を守ることはもちろん、空調環境が良いと気分やモチベーションも高まると思います。そんな製品に関わることで、プライドをもって業務に取り組めるのではないか。そんなふうに考えたのです。また、友人の先輩が当社に入社していたこともあり、なんとなくですが親しみを感じていました。
最終的に入社を決めた理由を教えてください。
「10年勤めてみないと、いい会社かどうかはわからない」。そう親戚に教わった言葉が、ずっと心にありました。つまり、まずは10年、ちゃんと続く会社に入らなければ。先の読めない時代ですが、規模が大きく事業の将来性がある当社なら、その可能性はとても高いと思いました。それに規模の大きさは、社員の多様性にもつながります。実際に入社してみると、やはりさまざまな考え方の社員がいて、部署を越えた横の交流もしやすい。縦割りの組織にはない、知識やスキルの広がりを感じています。10年経つまで判断はできませんが(笑)、いまのところ、当社は私の期待以上です。
仕事について
冷やす。暖める。
空調機器の中心機能を、製造で支える。
仕事内容とその面白さを教えてください。
例えば冷房の場合、エアコンは室内の熱を集め、室外に放出することで涼しさを生み出しています。この「集める」「放出する」という機能を担っているのが、室内機と室外機にそれぞれ設置されている「熱交換器」。私はこの熱交換器の製造に携わっています。アルミや銅などの材料を製品にする加工設備の開発、その作業性改善、新材料の加工性評価などが主な仕事。搭載される対象は、コンビニエンスストアなどに設置される業務用空調機器です。言ってしまえば一枚の金属にすぎない材料が、空調機器に不可欠な部品になり、日常の暮らしを支えている。そのプロセスに関われていることに、大きなやりがいを感じています。
特に力を入れているのは、どんな業務ですか。
製造プロセスの「見える化」です。これまで、加工設備の稼働状況を知るには、現場で目視して確かめるというアナログな方法が主流でした。それをデータとして取得できるようになれば、遠隔で正確に状況を把握できるようになります。加工順や人員配置の最適化を図るうえでも役立つでしょう。先輩が主導しているこのプロジェクトに、私はセンサーの設置やシステムのプログラム担当として参加。プログラミングについては、会社の制度を使って一から学ぶことができました。自分の挑戦がこれまでにないシステムに結実し、やがて製造の効率化に大きく貢献するかもしれない。その可能性にわくわくしています。
成長について
人との強いつながりが、
自分の成長につながる。
自分を成長させたエピソードを教えてください。
特定のエピソードではないのですが、上司や先輩とのつながりにはいつも支えられ、成長のヒントをもらっています。仕事でミスが続いてしまったときには、先輩が何時間も相談に乗ってくれて、どう行動を変えればよいかを一緒に考えてくれました。もともと私にとって、いまの勤務地である清水はなじみのない土地。知り合いもいない中での配属ですが、その不安を見越したかのように周囲が親身に話しかけてくれたり、遊びに連れ出してくれたりしたおかげで、新しい環境に溶け込むことができました。コミュニケーションが得意ではなかった私が、会社を起点にこんなにもいい人間関係を築けたことに、心から感謝しています。
これからどう成長していきたいですか?
正確であることはもちろん、スピード感をもって仕事を進められるようになりたいと考えています。1件1件の処理速度を上げ、たくさんの仕事をこなすことで頼られる技術者が理想です。そのためにまず必要なのは、なんといっても知識。製品や材料のほか、社内の細かなルールもしっかりと把握していきたい。新しいことに挑むときほど、求められる知識の量も膨らむもの。それでも余裕を持って受け止められるよう、準備しておきたいです。