Interview
確かな試験で、
空調機器に確かな性能を。
長谷川 大地
DAICHI HASEGAWA
入社動機について
日米の実力派のタッグで生まれた、
ほかにはない将来性。
どんな軸で就職活動していましたか?
研究室の先生に勧められた会社や、大学に求人が来ていた会社を中心に、それまで学んだことが活かせるかどうかを基準に絞り込んでいました。自動車メーカーや材料メーカーのほか、流体系を学んでいたことから、空調機器メーカーも候補入り。特に空調機器は、蒸し暑い日本に自分自身が暮らしている実感から、生活に欠かせない製品として魅力を感じましたね。同時に、年間休日や福利厚生など、ワークライフバランスに関係する項目もチェックしていました。
最終的に入社を決めた理由を教えてください。
日立グローバルライフソリューションズとジョンソンコントロールズ。日米で実績を持つ2社の合弁企業である点に興味を引かれました。私の知るかぎり、こういった特徴を持つ会社はほかにありません。面白いことができそうな予感がありましたし、2社の強みを併せ持つことから、時流がどのように変化しても置いていかれないイメージも持ちました。ワークライフバランスに関する制度がしっかりしていたこと、実家に近い栃木県に事業所があることも希望通りでしたね。じつは、栃木で働く父も「こんな会社があるよ」と当社のことを教えてくれて。そういったところにも縁を感じましたね。
仕事について
的確な性能試験によって、
空調機器の品質を守る。
仕事内容とその面白さを教えてください。
家庭用エアコンの性能確認試験に従事しています。実物のエアコンを据え付けた試験室があり、どのような条件を与えるかを検討したうえでプログラムで再現。例えば夏場を想定した試験であれば、室外機の周辺を高温にします。得られた結果をもとに必要な基準を満たしているかを判定し、レポートします。試験用の制御ソフトは他部署に制作を依頼するのですが、その仕様を決めるのは私たち。学生時代に経験したことのない業務なので、きちんと伝わる仕様書の作成にもっとも気をつかいます。こちらの意図が正しく反映された制御ソフトがアップされると、ホッとしますね。
入社2年目ですが、1年目と比べて仕事は
どう変化しましたか。
1年目から仕事を任せてくれる社風だということもあり、劇的には変化してはいません。ただ、担当する仕事の量は「忙しい」と思えるくらいに増えました。それに伴って、目の前にある仕事をただこなすだけではなく、スケジュールに対して責任感を持ち、今やるべきことを逆算して考えられるようにもなりました。個人的に成長を感じるポイントは、専門用語が理解できるようになったことですね。専門性の高い業務なだけにどうしても最初は理解しにくい言葉が多く、外国の会議に出ているようでした(笑)。そういった面も含め、これからさらに手応えのある仕事を任されるための素地ができつつあるのかなと思います。
成長について
すべてが学びになった、
試験用制御ソフトの仕様決め。
自分を成長させたエピソードを教えてください。
入社1年目に、次年度に発売される機種を担当しました。新機能をテストするために制御ソフトも一新する必要があり、上司とともにその仕様を検討したことが印象に残っています。それまでにない機能だけに、どんな状況下で、どうエアコンを動かせば試験として適切なのか、その基準がありません。例えば高温状態をつくるにしても、具体的に何度まで上げるべきなのかを類似した過去の事例を参考にしながら検討していく必要がありました。学ぶことだらけで、大変ですが刺激的でもありました。最後には仕様書を完成させることができましたが、この経験のおかげで、仕事に関する前提知識がしっかり身についたと思います。
これからどう成長していきたいですか?
まだまだ2年目なのでひとつのことだけに入れ込むことなく、幅広い経験を積んでいきたいと思います。ただ、「先入観にとらわれない」ことだけは常に大切にしていたい。例えば、少し極端な話ですが、室外機の形状はこのままが本当にベストなのか。すでに常識になっていることもあえて疑いながら、いつか新しい常識をつくる側に回れたらうれしいですね。