Diversity

産休・育休を経験した社員が語る、日立ジョンソンコントロールズ空調の働きやすさ

Profile

E.N.

設計開発(機械系)
2016年入社

コンビニエンスストアのショーケースなどに使われる圧縮機の設計開発に従事。地球温暖化係数が小さく、より環境に配慮した冷媒に適用する圧縮機の設計を担当している。

N.Y.

設計開発(制御系)
2018年入社(第二新卒)

業務用空調機の室内機のソフトウェア開発に従事。主に、開発したソフトウェアのテストやコーディングを担当している。現在は、海外拠点設計者への業務依頼及びマネジメントと、制御仕様検討も行う。

踏み込んだ制度活用の前例として。

就職活動の際、ダイバーシティは意識しましたか?

N.Y.しました。というのも、私は第二新卒での入社。すでに結婚していて、近い将来に子供を持ちたいと考えていました。「前職での経験が活かせるかどうか」はもちろんですが、制度の充実も会社選びの大切なポイントだったんです。当社の制度をチェックして、「育児休暇が最長3年間あるから、保育園の抽選に外れてもなんとかなるかな」なんて考えていたのを覚えています。

E.N.私はほとんど意識しませんでしたね。新卒入社なので、当時はまだまだ結婚や育児にリアリティを感じられなくて。でも、いま思えばN.Y.さんのようにちゃんと見ておくべきでした。もし男性が育児休暇を取れない会社に入っていたら、まだ本調子ではない産後の妻に育児を任せっきりになっていたかもしれない。幸いにも、そうはなりませんでしたけど……

どのように制度を利用したか、実体験を教えてください。

N.Y.これまでに2回、産前産後休暇と育児休暇を取得しました。期間はそれぞれ1年2カ月ほど。1人目の妊娠がわかったのは入社1年目の冬で、すぐ上司に相談して手続きを進め、2年目から産休入り。国の規定より2週間早く取得できるのがうれしかったですね。妊娠後期は体も重く感じますし、体調も崩しやすいですから。

E.N.仕事に影響は出ませんでしたか?

N.Y.当時はそこまで大きなプロジェクトを抱えていなかったので、影響は少なかったと思います。ただ、入社2年目の若手全員が取り組む「研修員論文発表」ができなくて。そういう前例がなかったようで心配しましたが、育児休暇明けに延期してもらえるということで、安心して休暇を取得できました。ほかにあえて付け加えるなら、プロジェクトでアメリカに行く機会を見送ることになったのが、ちょっと残念でしたね。

E.N.私は育児休暇を1カ月間、取得しました。実は私の所属部署では、男性が育休を取った前例がなかったんです。ためらいながら上司に相談したところ、「制度としてはちゃんとあるんだから、堂々と使えばいい」と背中を押してもらえました。そして人事から詳しい説明を受け、夫婦で「1カ月あれば大丈夫だろう」と話し合って期間を決めました。ただ、生後2カ月くらいまでは昼夜を問わず育児の対応が必要で、以降は夜間に眠るようになって育児の余裕ができるようになるため、いま思えば、2カ月分で育休を申請しておけばよかったなと。

N.Y.前例がないと、そのあたりの感覚をつかむのは難しいですよね。でも、私が勤務する事業所にも、育休を取った男性がいるみたいです。だんだん一般的になってきたんでしょうか。

E.N.実は私の部署でも、私が復帰した少しあとに、男性の上司が育休を取っています。奥さんの妊娠がわかった上司からは、手続きの方法などをあれこれ質問されました。私自身が前例になったということですね(笑)。里帰り出産だったそうですが、上司は奥さんが自宅に戻ってから1カ月の育休を取っていました。そういう柔軟な取り方ができるのもいいなと思いましたね。

両立を支えるのは、制度のよさと人のよさ。

育休からの復帰にあたって、
周囲からはどんなサポートがありましたか?

N.Y.不安だったのは、職場を離れている間に仕事のやり方が変わってしまい、ついていけなくなること。しかし実際には、使用するツールに若干の変化はあったものの、周囲の人に教えてもらいすぐに使いこなせるようになりました。さらにうれしかったのは、まわりの理解の深さ。チームの誰もが私の状況を認識していて、時短勤務中でも対応できるよう、ミーティング時間の調整などに快く応じてくれました。いい制度があるだけではなく、いい人がそろっているからこそ、育児中も胸を張って働ける。そう実感しました。

E.N.同感です。私も現場作業は別のメンバーに対応をお願いし、自分はリモートでも可能な業務を中心に割り振ってもらうなど、手厚くサポートしてもらっています。本当にありがたいですよね。こちらとしても、連絡事項はできるだけ前もって共有すること、連絡は記録が残る形で取ることなど、私が抜けた場合にできるだけ迷惑をかけずに済む方法を心がけています。

N.Y.そう、大切なのは「助けてもらう」だけではなく「助け合う」ことなんですよね。いま支えてくれている周囲の期待にしっかり応えながら、同じような立場の同僚がいれば、私も全力で助けたいと思います。

現在はどのように仕事と育児を両立させていますか?

N.Y.2人目の育休から復帰して以降、大きなプロジェクトを担当することが増えました。従来の時短勤務では厳しかったかもしれませんが、リモートワークを組み合わせたおかげで、育児と両立できています。いまは業務の半分以上がリモートワークですね。

E.N.コロナ禍を経て、リモートワークがすっかり定着しましたね。支給されるパソコンも、デスクトップからノートパソコンになって。私もリモートワークの合間に「すみません、15分だけ抜けます」と周囲に一声かけて、子どもにミルクをあげていることがあります。

N.Y.そのほかでは、スーパーフレックスタイム制度を活用して保育園への送迎にあてています。「子の看護休暇」もよく使いますね。子どもは急に熱を出すことがよくあるし、保育園の行事なども合わせると有給休暇だけでは足りなくなってしまって。

E.N.私は今のところ、有給休暇だけで足りていますね。病院への付き添いが必要なときに半日だけ有給休暇を取るなど、便利に使っています。

育児をしながら、管理職へ育つ。

最後に、これからの目標を教えてください。

E.N.キャリアとしては管理職をめざしたいと思っています。一方で、関わっているプロジェクトがかなり忙しくて、子育てに思ったほど参加できていない焦りもあって。どこにどう力を入れていくべきか、考えどころですね。ひとつだけ確実になるのは、いまは子どもの成長が本当に楽しみで、家族を思うからこそ仕事にも熱心に取り組まなければ、という気持ち。家庭と仕事の両立をもっと追求したいですし、当社はそれを応援してくれる環境だと思っています。

N.Y.私の目標も管理職です。たまたまですが、私の事業所には子育て中の女性管理職がいないんです。もし私がそのポジションになれたら、ロールモデルとして励みにしてくれる社員もいるかもしれない。この目標の達成に向けて、まずは自分だけの強みを伸ばしていきたいですね。当社は非常にいい環境ですが、それでも育児によって、仕事が多少なりとも時間的な制約を受けることに変わりはありません。その中で実績に結びつく仕事を任されるには、「ほかの誰かではできない」という強みを持つことが大切だと思いますから。

Leader's Voice

Profile

村上 満里子
人事本部
2012年入社

Q.

私たちがめざすDE&Iは、多様な背景を持つ人財を結集し、あらゆる人が等しい条件下で能力を発揮し、成果を出せる公正な土台を作り、またその違いを包括・最大化できる文化を形成することにより、最高の成果を生み出す“ハイパフォーマンスチーム”を作り上げていくことだと考えています。それらが、ひいては企業として人々の生活の向上や社会の進展に貢献できるのだと信じています。

Q.

グローバルに実施した女性管理職及び経験者採用者へのインタビュー結果を踏まえ、無意識のバイアス – 先入観や偏ったものの見方 - に気づき、減らすための施策を行っています。例えば、ジェンダーバイアスなどの無意識のバイアスについて学ぶイベント・管理職研修などです。また、社員主導で行われている“BRG(Business Resource Group)”という活動も特徴的で、社員同士でアイデアを出し合いながら、若手向けのキャリア開発ワークショップや国際女性デーイベント、育休取得推進ワークショップを企画・運営するなど、DE&Iプログラム推進に活発に関わっています。

Q.

当社は、米国と日本企業の合弁会社という背景もあり、外資系と日系の文化が融合した“多様性”に富んだ会社といえるでしょう。その環境の中で社員一人ひとりが活躍できるよう、柔軟な働き方を支援する勤務制度や福利厚生、国内外で広がる多様なキャリアの選択肢、キャリア開発を支援する上司との面談、幹部との意見交換の場など、さまざまな機会を設けています。このような環境で自分がなりたい姿に挑戦したいという方は、心よりお待ちしております!